浜松市 鴨江周辺 旧赤線地帯散策 |
浜松駅から鴨江観音に続く地域には赤線と呼ばれるあやしい商売をする所があった。私の知人も、若いときにそこでお世話になったと白状している。もちろん現在はその名残さえ残っていないが、なつかしい昭和の佇まいはわずかに残っている。私が子供の頃は「おかもえ」といって、お彼岸には必ず、浜松駅から鴨江観音まで歩いていったものだ。道路には寅さんのような露天商が威勢良く怪しげな物を売っていて活気があった。現在は佐鳴湖に続く大きな道路が出来ている。いつも思うのだが道路が出来ると町がダメになる。鴨江観音では今では決して見ることの出来ない「見せ物小屋」があった。足と手のない人や蛇を食べる人を「親の因果が子に報い」とかいって見せ物にしていた。今思うと身体障害者を見せ物としていたのだ。当時、松菱デパートに続く地下道には「傷痍軍人」が白い軍服を着てアコーデオンを弾いていた。母からいくばくかのお金を渡されて傷痍軍人にあげた。見せ物小屋の人と傷痍軍人を一緒にはできないが、彼らは彼らなりに生きていたのだ。今は浜松では道路脇に露天商が店を出すことが出来なくなった。赤線もなくなった。それでもステッキガールが出没するという噂を聞いたことがある。いわゆる「たちんぼう」である。恐ろしいことに赤線時代の女性が相手をしてくれるらしい。(未確認)
下記に続く
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